接種するワクチンの種類・スケジュール
※ 2回目接種は1回目の接種から1ヶ月以上あける ※ 3回目接種は2回目の接種から3ヶ月以上あける
※ いずれも、1年以内に接種を終えることが望ましい。
※ シルガード9価は15歳未満はスケジュールが異なります。
キャッチアップの期間にできなかった場合は
実費での費用がかかります。約1万5千円〜2万円
※病院・クリニックにより費用が異なりますのでご確認ください。
令和6年度のHPV(子宮頸がん等)ワクチン接種について(岡山市)
接種対象者: (岡山市民に限る)
小学 6 年生~高校 1 年生に相当する年齢の女性
持参するもの:
予防接種手帳もしくは生年月日・住所が確認できるもの(保険証等)(接種の説明書、申込書、予診票は医療機関に備えてあります。
保護者の同伴:
原則、保護者の同伴が必要です。ただし保護者が同伴できない場合説明書を読んだ上、申込書、および予診票の表と裏の保護者自署欄へ自署をすることで接種できます。
詳しくは当院までお問い合せください。
※接種方法:筋肉内接種 3 回。標準的な間隔は①初回②初回から 1 か月もしくは 2 か月後(ワクチンの種類によって異なる)③初回から 6 か月後
HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)って?
HPVワクチンは、子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンです。子宮頸がんのほとんどは、主に性交渉によって感染するHPVが原因のため、感染予防としてのワクチン接種が大切です。HPVは、性交渉の経験がある女性なら誰でもかかる可能性があります。
また、子宮頸がんの中には検診で見つかりにくいがんもあるため、できる限りウイルスに感染する前のワクチン接種が大切です。
よくある質問
キャッチアップ接種の対象者がHPVわくちんを接種するときに、保護者の同意は必要でしょうか?
予防接種法上、ワクチンの接種にあたって保護者の同意が必要となるのは16 歳未満の方です。そのため、キャッチアップ接種の対象者は、保護者の同意は不要となります。
過去にHPVワクチンを1回または2回接種した場合にも、残りの回数を公費で受けられますか?
1回接種したことがある方は残り2回、2回接種したことがある方は残り1回、公費で接種を受けられます。
過去にHPVワクチンを受けた時から時間が経過している場合でも、接種を初回からやり直す必要はなく、残りの回数の接種(2、3回目または3回目)を行ってください。
なお、HPVワクチンは、原則、同じ種類のワクチンを用いて3回(※)接種することとなっています。
(※)シルガード9は、15歳未満の方は接種回数が異なります。
過去に、2価ワクチン(サーバリックス)または4価ワクチン(ガーダシル)を1回または2回接種したのですが、9価ワクチン(シルガード9)を公費で受けられますか?
原則として同じ種類のワクチンを接種することをお勧めしますが、医師と相談のうえ、途中からシルガード9に変更し、残りの接種を完了させることができます。この場合も、キャッチアップ接種として公費で受けることができます。
なお、サーバリックスまたはガーダシルで接種を開始し、定期接種としてシルガード9で接種を完了する場合は、シルガード9の接種方法にあわせ、1回目と2回目の間隔を1か月以上、2回目と3回目の間隔を3か月以上あけて接種します。
予防接種を受けた後に体調が悪くなり、医療機関を受診しました。救済などはありますか?
HPVワクチンのキャッチアップ接種は、予防接種法に基づく接種になります。
HPVワクチンに限らず、接種によって、医療機関での治療が必要になったり、生活に支障が出るような障害が残るなどの健康被害が生じた場合は、申請し認定されると、予防接種法に基づく救済(医療費・障害年金等の給付)を受けられます。
給付申請を検討する場合には、診察した医師、保健所、お住まいの市町村の予防接種担当課へご相談ください。
子宮頸がんとは?
子宮頸がんは、子宮の頸部という子宮の出口に近い部分にできるがんです。
子宮頸がんは、若い世代の女性のがんの中で多くを占めるがんです。
日本では毎年、約1.1万人の女性がかかる病気で、さらに毎年、約2,900人の女性が亡くなっています。
患者さんは20歳代から増え始めて、
30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も、1年間に約1,000人います。
子宮頸がんの原因
子宮頸がんが発生する原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)に持続的に感染する事と考えられています。HPVは性交渉により感染し、多くの女性が一生に一度は感染すると言われる、ありふれたウイルスです。通常はウイルスに感染しても、異物を排除する免疫機能により排除されますが、ウイルスが排除されずに長期間感染が続く場合があり、ごく一部の人の細胞ががん化する事があります。
男性もヒトパピローマウイルスに感染しますが、
がんを発症する事はごくまれです。
子宮頸がんになりやすい人は?
子宮頸がんは、一度でも性交の経験がある女性であれば、誰にでも起こり得る病気です。
年齢層別では、20代後半から30代頃が多くなります。近年は、若い方のあいだでの発症が増えています。
検査から診断まで
子宮の入口を綿棒などで擦り、採取した細胞を、顕微鏡で観察するスクリーニング検査を行います。これを、子宮頸部細胞診と言います。
細胞診の結果、異形成やがんが疑われる場合は、拡大鏡で観察しながら組織を採取し、病理検査にかけます。これにより、異形成、がんの診断を行います。
子宮頸がんと診断された場合には、内診・CT・MRI・PETなどによって周囲の組織への拡大、リンパ節・他臓器への転移の有無を調べ、ステージが決定されます。
子宮頸がん検診
子宮頸がん検診では、子宮の入口を綿棒などで擦って採取した細胞を、顕微鏡で観察します。つまり、「検査から診断まで」に記載した子宮頸部細胞診を行います。
子宮がん検診は、症状がない方が受ける検査です。20歳を過ぎたら、2年に1回は子宮頸がん検診を受けましょう。
子宮頸がんの治療
子宮頸がんは、早期に発見し手術等の治療を受ければ、
多くの場合、命を落とさず治すことができる病気です。
進んだ前がん病変(異形成)や子宮頸がんの段階で見つかると、手術が必要になります。
病状によって手術の方法は異なりますが、子宮の一部を切り取ることで、
妊娠したときに早産のリスクが高まったり、
子宮を失うことで妊娠できなくなったりすることがあります。