避妊でお悩みはありませんか?
避妊の相談は気軽に来てください
女性は、避妊の主導権は自分が持つくらいの気持ちで対応してください。
男性は、射精のタイミングをコントロールできません。カウパー氏線液でさえ、妊娠するために十分な精子を含んでいます(外だしは妊娠します)。SEXは子供を作る行為ですから、妊娠するのは当たり前です。子供ができたら、簡単に産めば良いというものではありません。子供を育てることは、社会人でさえ、経済的に、肉体的に、大変なことです。 学生など社会的、経済的な基盤ができていない年齢では、子供も自分も、幸せな家庭を築くことは困難です。自分とパートナーのために、避妊がどのような意味を持つのか、真剣に考えてください。 それが分からないのであれば、まだ、セックスをするのが早すぎるのでしょう。
避妊方法によって避妊率が高くても、100%確実という避妊方法はありません。 性感染症(症状はありません、性行為経験のある高校生の8人に1人は性感染症)予防や避妊の効果を考えれば、ピルとコンドーム併用のみが避妊といえるでしょう。
低用量ピル (避妊率約 99%)
人工的に女性ホルモン(卵胞ホルモンと黄体ホルモン)を少量投与することで、疑似的に妊娠状態になり避妊できます。毎日服用することで避妊効果を維持します。 生理痛が軽くなる、生理不順が改善する、ホルモン障害から起きるにきびや肌荒れに効果がある、生理前のいらいらや落ち込みの症状を治すなど良い効果があります。 生理が順調に来ている中・高校生なら使用できます。薬代は1シート2,500円です。初再診料を薬代と合わせて頂きます。 初再診料は診療の内容によって異なります(300~2,000円)
※避妊目的のピルについては学生割引(300円)もあります。
コンドーム (避妊率約 85%)
厚さ0.02~0.05mmの薄い袋をペニスにかぶせることで、精子が子宮に入るのを防ぎます。付けると快感が減るという話もありますが、薄いタイプのものはほとんど違和感がありません。粘膜を接触させないので、唯一、性感染症の予防効果があります。素材として、ゴムの一種であるラテックスと、ポリエチレンがあります。大きさもいろいろあります。完全な避妊効果はありません。避妊効果は殺精子ゼリーの付いたものが一番です。
緊急避妊薬(ノルレボ)(避妊率約84%)
避妊に失敗したときやレイプに合ったとき、婦人科で処方してもらうことができる飲む薬(7,500円)です。セックス後、72時間以内であれば避妊することが可能です。あくまで緊急の場合のみの薬です。銅付加 IUD による緊急避妊 避妊をしない、コンドームが破れた、外れたなど無防備な性行為が行われた後でも72時間(3日間)以内であれば、緊急避妊薬(レボノルゲストレル錠)を内服することで、多くの場合、妊娠を避けることができます。
しかしながら、72時間を過ぎてしまったら、どうしたらいいのでしょうか。もし72時間を過ぎてしまったとしても、120時間(5日間)以内であれば、緊急避妊薬はある一定の効果があると言われています。
そして、72時間を過ぎてしまった場合には、妊娠を避けるためのより確かな方法として銅付加子宮内避妊具(IUD)を使用することをお勧めいたします。性行為後5日間(120時間)以内であればIUDによって着床を妨げることで、ほぼ100%に近い避妊効果を得ることができます。
IUD
IUDは子宮筋腫などによる子宮の変形が著しい場合には挿入ができないことがありますので、超音波検査をしてIUDの適応かどうか判断します。また、子宮内の炎症があれば同じく挿入が難しくなりますので同時に性感染症検査を行います。
挿入後不正出血がある程度続くことはありますが、痛みが続くなどが起こりIUD をとり出さなければならない場合や、原因がないのに100例に1例位の確立で自然脱出することもあります。
メリットとしては一度挿入すると5年間といった長期間に高い避妊効果を得ることができることと、低用量ピルのように毎日内服する煩わしさがない、といったことがあります。
中絶とは?
妊娠はしたけれども、いろいろな事情によりどうしても中絶しなければならない状況があります。
母体保護法により人工妊娠中絶を選択することができます。
手術は母体にかかる負担を軽減するためにも妊娠後早期に行います。
- 中絶できる期間はいつ?
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中絶できる期間は「妊娠22週(21週6日)未満」です。
母体保護法で「胎児が、母体外において、生命を保続することのできない時期に、人工的に、胎児及びその附属物を母体外に排出すること」と定められているためです。
中絶期間は、妊娠週数によって「初期中絶」と「中期中絶」に分類されます。「初期中絶」妊娠6週〜妊娠12週(11週6日)
「中期中絶」妊娠12週〜妊娠22週(21週6日)初期中絶と中期中絶では胎児の大きさに差が生じるため、手術方法や付随するリスクも異なります。
- 中絶のリスクは?
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- 出血
- 腹痛
- 発熱
- 感染症
- 中絶後遺症候群(PAS)
術後は、子宮内に溜まった血が出てきたり子宮収縮による腹痛が起きたりしますが、一時的なものであるため過度に心配する必要はありません。多量の出血や強い痛み、発熱が何日も続くようであれば、なんらかの感染症や異常が起きている可能性があるため、早急に医療機関を受診してください。
中絶後の出血が収まる頃に排卵が始まるケースもあるため、性交渉するときは望まない妊娠をしないように必ず避妊しましょう。
身体的な症状のほかには「中絶後遺症候群(PAS)」という精神的な症状が現れる場合もあります。中絶に対して強いストレスを感じると発症するため、気持ちの整理がつかないときは身近な人や医療機関に相談して心のケアに取り組みましょう。
中絶手術を受けると「今後の妊娠に影響が出るのではないか」と心配する方もいますが、中絶によって妊娠確率が低下したり、不妊症になるリスクが高まったりすることはありません。