妊娠かな?と思ったら
- 月経が遅れる
- 月経以外の出血がある(着床出血とよばれる少量の出血が起こる場合があります)
- 熱っぽい(高温期が続く)
- おりものの変化がある(乳白色のおりものが増えることがあります)
- いつもより眠気がある
- 乳房の張りや痛みがある
- 吐き気(いわゆる“つわり”の症状のひとつです) など
「妊娠しているかも?」と思ったら、早めに産婦人科を受診して、子宮外妊娠(子宮内膜以外の場所で着床してしまうこと)などの問題が起きていないかを確認することが大切です。
妊娠中に起こりやすいトラブルとは?
吐き気、食欲不振、だるさ、頭痛、気分の落ち込みなど、多くの妊婦を悩ませる「つわり」。原因ははっきりしていませんが、「胎盤から出るホルモンの影響」「本人の体質」「ストレス」など諸説あります。早い方は妊娠5週頃にはじまり、妊娠15週を過ぎるとほとんどの方が軽快するようです。また、脱水とも関係があると考えられているため、こまめな水分補給を心がけましょう。「体重が減り続けている」「症状がひどくてつらい」「水分すらとれない」といった場合は、がまんせず産婦人科医に相談しましょう。
こんな症状が出たら病院へ!
出生前診断とは?
出生前診断とは、妊娠中に実施される赤ちゃん(胎児)の発育や異常の有無などを調べる検査を行い、その検査結果をもとに、医師が行う診断のことを言います。
広い意味では、通常の妊婦健診で行われる超音波(エコー)検査や胎児心拍数モニタリングなどを使った診断も出生前診断に含まれます。
出生前診断を行うことにより、形態異常(見た目でわかる異常)や染色体異常(見た目だけではわからない異常)といった胎児の先天性疾患(病気)を調べることができます。
超音波画像を使う超音波検査(エコー検査)は、形態異常を検査するものです。
血液や羊水などを採取して行われる検査は、染色体異常を調べる検査になります。
陣痛って?!
陣痛とは赤ちゃんを産むときに生じる、子宮(正確には子宮筋)の収縮のことをいいます。
妊娠中の女性の子宮は、赤ちゃんが十分に発育するまでは収縮が起こらないようになっています。しかし赤ちゃんが外の世界で生きられるくらいにまで育つと、今度は分娩に向けて収縮がはじまり、陣痛がおこります。陣痛は妊婦さんの意志とは無関係におこるため、妊婦さん自身がコントロールすることはできません。
陣痛の間、子宮は収縮と休止を一定の間隔で繰り返します。子宮が収縮するときを「陣痛発作」といい、強い痛みはこのときに生じます。痛みがピークを迎えると、その後は収縮が一時休止するため、痛みがやわらぎます。この収縮が休止している期間を「陣痛間欠」といいます。陣痛がピークを迎えてから陣痛間欠を経て、次の陣痛発作がはじまるまでを、陣痛の1つの周期と考えます。
無痛分娩ってどうなの?
無痛分娩とは、麻酔を用いて出産に伴う陣痛を最小限に抑えることを目的とした出産方法です。
無痛という名前がつけられていますが、実際は完全に無痛・無感覚というわけではありません。
出産にあたって陣痛時のお腹の張りや赤ちゃんが移動する感覚、いきむタイミングは非常に重要です。
全身麻酔をして完全に無感覚とした場合、適切なタイミングを把握することができず出産が難航する可能性があります。
そのため、無痛分娩は部分麻酔にとどめて、ある程度の感覚が残るようにします。
また、上半身には麻酔がかからないため眠ることもなく、意識をしっかり保つことが可能です。そのため、生まれてすぐの赤ちゃんを抱っこしたり授乳したりすることもできます。
不妊症かも?いつ病院にいけばいい?
不妊症とは?
⽣殖年齢の男⼥が、避妊せず定期的に性生活を送っているにもかかわらず、1年以上妊娠しない状態が続いたときを、一般的に「不妊」と考えます。また、1年という期間を満たしていなくても妊娠できない原因があり、それに対する治療が必要な場合は「不妊症」と診断されます。
不妊にはさまざまな原因がありますが、加齢もそのひとつです。男女とも、加齢によって妊娠する力/妊娠させる力(妊孕力にんようりょく)が低下することがわかっています。
近年では晩婚化が進み、男女ともに子どもを望む年齢が高くなっていることもあり、不妊で悩むカップルが増えています。「不妊を心配したことがある、または現在心配している夫婦」の割合は約35%、そして5.5組に1組のカップルが不妊の検査や治療を受けていると報告されています※。
実は、不妊はとても身近なことなのです。「いつか子どもが欲しい」と考えている方は、不妊と不妊治療について知っておくことはとても大切です。